「勘十郎掘」 表紙帯より 1990年出版
水戸藩宝永改革の矛盾を衝く百姓一揆
東茨城の大地を断ち割って、江戸への水路を開こうとする松波勘十郎の
壮大な企画。士民の苦難。惣百姓の決起。水戸藩危うし。
金権万能の時流に、生命を張って抵抗する水戸っぽの群像。
一揆史上稀に見る百姓側に犠牲者のない勝利。
崩れ残る運河の跡や、膨大な資料・研究書を渉猟して、その真相に迫る。